鯨とイルカ

先だって、おとっときの鯨肉を解凍して食した折、少し塩鯨的な何かにした。肉に粗塩をまぶして、血抜きというか、そんだけ。しばらく寝かしてから食べる。
鯨肉の食べ方としては、やはり「刺身」&「ハリハリ鍋」に勝るものはないなあと思う反面、どちらもついガツガツ食ってしまうので(^^;)


塩鯨は本来は鯨の精肉=赤身肉ではなくて脂肪層(皮と精肉の間)を塩漬けにしておいたもので、塩抜きしてから刺身やその他で食べる、江戸の夏の風物詩であったらしい。
意味合いがどこでどう変化したのかはわからんのだけど、九州地方では塩漬けにした鯨肉(精肉)を削いで、そのまま焼き、塩が浮いてきたところで汁椀に取って葱と湯を掛け回して食べる塩鯨汁とか、そういう食べ方もあるらしい。
塩抜きしない、焼くと塩が浮いてくるほうの塩鯨は、まあこれがとにかく塩っ辛いので、薄く切った奴をさらに小さく切って、酒の肴にしたり飯の友にしたり。
刺身、ハリハリ鍋よりさらに長く楽しめる。


これを塩じゃなくてみりん+醤油漬けにして干したのが、所謂「タレ」なんじゃないかなとか思う。和田の名物で鯨(オキゴンドウとかツチクジラとか)で作られるが、よく似たものが静岡ではイルカで作られてた。
そういや、イルカのタレ、うまかったなあ。また食いてぇなあ。
イルカは煮込みがうまいんだよなあ。
イルカは皮もうまいしなあ。


……と思ってたのだが、今が旬真っ最中というか、ぼちぼちイルカのシーズンは終わりか。
ああ。
今年は食えなかった。イルカ(´・ω・`)