怪ダレ:重版出来!

夜、小学生をトイレに行けなくさせて、翌朝小さな泉の住人にさせてしまえ計画……じゃなかった、小学生向け怖い話本、怪異伝説ダレカラキイタ?(あかね書房)だが、今年3月に第四巻「恐怖の教室」が出た。
で、昨日あたり御殿場の姪がまた小学校から「学校図書を買って読みましょう」的な袋*1を持って帰ってきて、
「おじちゃんの本が!」
怪ダレ第三巻「ウラミの車輪」と同第四巻「恐怖の教室」が、二冊組で学校図書指定のアレに入ってたらしい。そういえば前にも「タタリの学校」(1)、「ノロイの怪魔」(2)がそれに入ってたなー。
姪は「おじちゃん、送って! 本送って!」という。そうかそうか。そんなにおいちゃんのサインが欲しいか!*2
とりあえず姪には「給付金を20000円貰えるはずだから、それで買いなさい。てか買え」と言っておいたw


で。怪ダレでには、店頭で販売されているソフトカバー版と、図書館や学校などに納入されるハードカバーの図書館版があるのだけど、本日付で「昨年の4月に上梓した第一巻「怪異伝説ダレカラキイタ? タタリの学校の図書館版、増刷しました」の報せが来た。
わーいわーいw
ハードカバー版というのは任天堂のゲーム機の如く頑丈に作られている。ソフトカバー版が個人所有で捲られる回数もさほど多くないだろうし……というのと比べて、図書館用のハードカバー版というのは、夥しい数の子供が相当荒っぽい扱いを、数年、十数年、数十年にわたってとっかえひっかえやらかしても本がいかれてしまわないように、とっても頑丈に作られている。それだけに単価もちょっと高いし、加えて納入先となる図書館、学校図書館もそんなに多いわけではないので、そうそう重版も掛からないと思ってた。*3
本に関わる人間にとって、「たくさんの人に読まれたい」「何度も読まれたい」「より長い期間読まれたい」というのは、やはり代え難い欲求だろうと思う。
重版というのは、「よりたくさんの」を満たすし、ハードカバー版の増刷は「何度も」「より長い期間」を満たす。


とっても嬉しい。
全国のいい歳した小学生にばんばん泉の住人になっていただき、保護者の方に「ウチの子はいい歳してなぜ今更……」とうんざりした顔をされたい。ひっひっひ。

怪異伝説ダレカラキイタ?(あかね書房
http://www.akaneshobo.co.jp/kaidare/

*1:袋が新刊注文書になってて、お金入れて学校に持っていくと本が来るアレ

*2:前回、姪の名前を間違えて書きましたw

*3:以前、とある児童書出版社とご縁ができたとき、「児童書は全てがロングテール」「数年以上かけて在庫を消化する」というような話を聞いていたので。