時間泥棒

食後、デザートにアイスなどほじっていると、電話がかかってきた。
用件は「中野坂上に投資用のマンションを買いませんか」的なアレ。
「今は金利が底値ですから買い時ですし」
「月々9万円の家賃収入が見込めますし」
「家賃収入でローンは償却できますし」
「ローン償却後は高利回りの年金として活用できますし」
まあ、必死。
うちはいいです、別にいいです、今はまだいいです、と返事しても相手は必死に食い下がる。
僕はなんでかやたら宗教勧誘をされてしまったり、不動産物件についての説明をされまくってしまったりするのだけど*1、食後でまったりしている時間でもあったので、ついつい付き合ってしまった。
「子供ですか? ええ、一人います。歳? うーん。おーい、麟太郎*2って今年で幾つになるんだっけ? 6歳です。はい。え? 来年小学校に上がるのかって? ……まあ、そんなところですねw」
「え? 仕事? 今年に入ってから一日も休んでいませんが何か」
「いや、別に不動産購入は初めてじゃありませんが、今の家のローンがありますから……え、残高? 4000万くらいかって? うーん、もうちょっと……え? 6000万? そんなにはw*3
いろいろ嘘に嘘を重ねて、段々嘘のハードルを下げていって、どこでおかしいって気付くかなーと思いながら相手をしていたのだけど、なんだか相手の人が一向に「おかしい」ということに気付いてくれない。
「あんた、嘘付いてるでしょう!」と怒って電話切ってくれれば二度と掛かってこないで済むのになあw ていうか、勧誘系の電話はだいたいこの手で向こうが切ってくれるんだけどなあ。*4


ていうか、あの不動産営業の人は「騙される側」に回ったら、凄い勢いで壺とか買っちゃうタイプなんじゃないだろうかと、ちょっと心配になった。疑おうよ。相手の言ってることは明らかに変だって気付こうよ。
今度掛かってきたら「職業は時間泥棒です。あなたの時間を盗んでいます」と正直に申告すべきかなあと思っている。

*1:そしてよく付き合うのだけど

*2:猫です。しかもメス。

*3:むしろもっと遙かに少ない。ていうか、なんでそんなにハードルを上げてしまうのか。「この人は金持ってるに違いない」という脳内シナリオに、僕のプロフィールを合わせたいのかw

*4:名簿を同じ勧誘会社が共有しているケースが多いので、「あそこは頭がおかしい」と認識されないと、同じ事務所の別の営業から掛かってきたりするので