ホットコーラ
先日、香港から来てるハイトニッコさんに伺った話。
香港には「ホットコーラ」というのがあるらしい。
コカコーラの類を温めたものらしい。
なんか、「風邪に効く」らしい。
薬酒(酒じゃないけど)というか、民間療法的な意味で薬湯の部類に入るらしい。
とはいえ、そもそもコーラというのは確か自然療法*1のバリアントのひとつとして登場したものなので、「風邪にコーラ」というのはあながち間違いでもないような。
また、風邪を引いたら水分と糖分を摂るのが良いのだそうで*2、確かにそれを同時に取るならコーラ、というのはあながち間違いでもないような。でも別に、コーラじゃなくて砂糖水でもジュースでもいいよね、それｗ
まあでも、日本におけるコーラというのは「進駐軍の飲み物」で、あのシュワーという爽快感がいかにもアメリカっぽく*3、たくさん飲むと骨が溶けるとか、EDになるとか*4、そういう「気を許してはいけないもの」のようなイメージがあった。
たぶんこれは、アメリカから入ってきたハイカラｗなものの全てが、「敗戦国である日本を断種させようとするアメリカの陰謀」と訝しんでいた人が多かった、戦後直後の都市伝説の名残と思われる。僕が中学生になるくらいまで、まだそういう風説は残ってた気がする。
さすがに最近そういうことを言う人はほとんどいないと思う。でも、コーラが薬、という受け止め方をしてる人もほとんどいないので、「風邪にコーラ」というのはむしろ新鮮というか奇異というか……。所変われば品変わるで、おもしろいなと思う。
そういや、ビールにだって「ホットビール」というのがあるらしいし。
日本では、茶とコーヒー以外の嗜好飲料はおしなべて「冷やして飲む」というイメージが強いけど、「……それ温めんの！？」とか、「なんで緑茶にバター入れるの！？！？」と驚くようなものなんかもある。
日本の常識は日本の常識でいいとして、ここはひとつ世間を広げるために、一応経験してみるべきかも。
風邪は引いてないけど、冷蔵庫にコーラのペットボトルが入ってた。
後で温めて飲んでみようと思う。
何事も挑戦。何事も経験。
ホットビールは、もう少し心に余裕が出来てから。
