シンクロニシティ

同時発生的に似たようなトラブルは起こる、という話で。


実は、恐怖箱の担当編集者さんの携帯が壊れちゃったという話を昨日聞いたばかりだった。担当してる作家さんの携帯の連絡先がわかんなくなっちゃったとかで、えらいことになってた模様。


大変だなあ、と他人事のように苦笑いしていられたのは昨日までで、今日は僕んところが無線LANアダプタ突然死。
単にネットに繋がらなくなっただけではあるんだけど、ネットに繋がらないとほぼ一切の仕事ができなくなっちゃうというか。連絡送受信、調べ物、データ上げ下げ、Web更新作業*1などなど。


そして、夢明さんのPCも吹っ飛んでいたらしい。
ダメージで言えばPC吹き飛びが一番大変なのではないかと思われる。


幸い、僕のところはPCそのものが死んだわけではなかったのだけど、LANアダプタが死んでるので、ネットワーク上に置いてあるHDDにもアクセスできない。そこにはバックアップデータとか、やりかけの仕事のエイリアスとかいろいろあるんだよ的なorz*2
夢明さんのところはバックアップもなかったらしく、想像することもできないというか、想像したくないほど頭が真っ白になりそうというか……(´;ω;`)ブワッ
バックアップを取るための環境整えていても、ついつい忘れがちでいざというときに手遅れになったりするものなあ。
PCを仕事に使う職種の宿命と言えば宿命なんだけど、こればかりは気を付けていてどうにかできる場合とそうでない場合があるわけでorz*3


普通にPCを使う人にとって最優先すべきデータは、やはりメアド関連だろうか。

  • メールアドレスがわかんなくなって連絡が取れなくなるorz
  • パスワードがわかんなくなってそもそもネットに入れなくなるorz
  • ソフトウェア/アプリケーションの再インストールで気が遠くなるorz
  • 大切な画像・写真データなどが全て虚数空間に消えるorz
  • やりとりしてたメールが全部消えて、約束もスケジュールもわからなくなるorz
  • 書き終えた原稿が全部消えるorz*4
  • 納品前、書きかけの原稿が全部消えるorz(´・ω:;.:... (´:;....::;.:. :::;.. .....サラサラサラ
  • 鍛えまくった辞書ファイルが消えるorz*5


原稿が消えると萎えるだろなあ(つД`)
しかし、それと同じくらい辞書ファイル消失は痛いですよ。単語登録したのが全部消えるかと思うとorz


まあそれでも、HDDが生きてさえいればサルベージできる場合もある。
これは、

  • ローカルHDDが半死半生でも、物理的には壊れてなくて、PCから取り外すことができ、HDD修復サービスで対応できる場合。
  • ローカルHDDが2つ以上のパーティーションに分けてあって、OSやアプリケーション以外のデータが、別ドライブに保存されていて、なおかつその別ドライブが無事な場合。
  • ローカルHDDが二台以上あって、データが入っているドライブは物理的に無事な場合。*6

などなど、いろいろ条件は必要になるけど、不可能ではない。
ハードディスク修復サービスっていうのは最近は割と安価になってきてるようで、メーカーの純正サービスではないけれども、「なんとかデータを引き揚げられる」というくらいのところまではやってくれるらしい。*7


今回もサブPCが一応生きていた*8のが一応の連絡用に役だった。
ノートPC利用の人が増えてる中、とりあえず簡単な「作業環境そのもののバックアップ」の仕方として、メインPCの他にネットブックなど簡易な*9サブPCを用意し、無線LANで双方をグループ化して、普段使わないほうのサブPCをデータサーバ代わりにしておくといいかも。
普通のNASでもいいんだろうけど、最近のネットブックは180GBくらいHDDがあるわりにOS込みで3〜4万で買えちゃうので、データの他に環境そのものを丸ごとバックアップしておけば、緊急時にはそのままサブPCとして使えるデータサーバに早変わり。
まあ、動画を扱うとか、巨大な画像を作成するとか、DTPとか、そういう方面に特化した人は1TBとか2TBくらいないと話にならないかもしれないけど(^^;)、テキスト執筆作業がメインの作家/ライターさんの場合は、少なくとも仕事専用機であればそのくらいのデータ量で対応もできんこともないのでは、と。


そういえば、恐怖箱組でも「PCが吹っ飛びました!」というエマージェンシーに見舞われた方がいたような。
明日は我が身。他人事では済まない話なので、思い立ったが吉日的バックアップをお奨めです。

*1:今なら怪集/2009の更新も一切止まるorz

*2:何度もHDDクラッシュに見舞われた経験から、RAIDを組んだHDDと、ローカルHDDとの間でデータリンクをする癖が。ともすると、ローカルよりNASのほうが新しかったり。

*3:僕の場合は突然死と言いながらも、予兆はあったし。

*4:これは納品済みの場合は、出版社や編集者の手元に残ってる場合もある

*5:あまり知られていない(らしい)ATOKのユーザー辞書はどこにあるのかというと、C:\Documents and Settings\XXXX(自分のユーザー名)\Application Data\Justsystem\ATOKの下にある。古いVer.のATOKをアンインストールして最新版を入れた場合でも、昔の辞書はここに残っている。ATOK2009の場合は、Atok22というフォルダの中身が辞書ファイル類なので、これをフォルダごとバックアップしておけば、万一のときにはここから書き戻す&マージすることで、辞書ダメージを最小に抑えられる。また、二台目、三台目のPCにATOKを入れる場合などにも、ここから辞書を持ち出してマージすれば、馴れ鍛えた辞書を他のマシンでも利用できる。

*6:この場合は、裸族のような外付けHDDドライブ用コネクタに差し込んでやって、別の生きてるPCから中を覗くことができれば、サルベージが可能、な場合もある。

*7:幸い、僕は自前バックアップをやってるのと、そういうサービスが充実してきてからはHDDクラッシュを経験してないので、まだ未利用

*8:初期のネットブックなので大変使いにくいorz

*9:安もんのw