近所に中華屋開店してた

駅前に新しい中華屋が開店してた。明日まで開店フェアで一部メニューが半額とのこと。
南口には福しん、藤、オリオン食堂、満福、あともう3軒名前出てこないけど合わせてのべ7軒の中華屋またはラーメン屋がある。バス通りあまで出ればもっとあるだろうけど、とりあえず駅周辺でこんなもん。
これで8軒目。
このうち満福は台湾系ラーメン屋で、料理人・ホール(たぶん店長)は日本人じゃない気がする。福しんはチェーン系だけどホールは日本人じゃないはず。
新たに出来た「温々亭」は、ランチとディナーの間の時間は中華総菜を売る、という形態。
元々、確か去年の夏に焼き肉屋が開店したんだけど、一年保たなかった。その後に入ったのが温々亭なわけだが、今日行ってみたら焼き肉屋時代の内装そのままだったので、どうやら居抜きで入ったらしい。唯一の改装点は、中華総菜を売る店頭に、餃子などの点心類を売る。
店員は家族かどうかわからんけど、一応全員日本語はできた(日本語の堪能レベルは様々)が、おそらく全員日本人じゃない気がする。店頭で餃子焼いてる壮年の男性店員が一番日本語堪能だった。家族だとしたらお父さん的立ち位置。そうでなければ支配人的立ち位置。
キッチンはわからんけど、ホールには女の子2人とタッパのある青年が一人。この青年は「店長」と呼ばれてたので、彼が店長なんだろう。
開店直後ということで、非常にテンパっていたw
これはもう、開店直後、しかもフェア開催中ともなればテンパってしまうのは国籍人種関係なしだと思った。皆さんテンパってました。頑張れ。加油
飯は旨かった。
このへんの中華屋はラーメン、炒飯、餃子はあっても、粥を出す店はあまりないので、ちょっと期待している。今日は別のものをかっ食らったので粥まで辿り着きませんでした。次は食う。海鮮粥。


それはそれとして、ホールサービス。
都内では「スタッフに日本人がいない店」というのはあんまり珍しくない。よく訓練されたw*1外国人ホールスタッフのいる店だって決して珍しくはない。チェーン系の店なんかだと、サービスマニュアルが確立しているので、

  • 客が来たら→とにかく「いらっしゃいませ」
  • 客が帰るときは→とにかく「ありがとうございました」
  • まず最初にお冷や、おしぼり、箸、取り皿を提供
  • 客がオーダーをしたら→何はともあれドリンク最速。お待たせしない
  • オーダー品を運ぶときは→一品からでもトレー(盆)を使う*2
  • オーダーを取るときには→注文の品を必ず復唱して「〜でよろしいですね?」と確認
  • テーブルには番号を付けてオーダー管理*3
  • オーダー品を渡すときは→「お待たせしました、○○○をお待ちのお客様は」とテーブル内の誰に出すか確認

というのが、ある程度確立されている。確立されているし、どこに行っても概ねそういうサービスが受けられるので、「サービスとはそういうものだ。しかも、そうされるのが当然で、それができていて±ゼロだ」という意識がある。
まあ、偏屈な親父が一人でやってるラーメン屋だとか、マスターと女の子が2人で切り盛りしている飲み屋だとかにまで、そういうサービスの全てを要求するのはどうかと思うのだが*4、それでもやはり、最低限のホールサービスができてるかどうかが、ひとつ気になり始めると、全て気になってしまったりもする。


水を片手にコップ一杯だけ持って運んでくるのはいかがなものか、とか。客2人いたら、両手に持つんでなく、片手に持って2往復とかどうなのかとか。トレー積み上げてあるんだからそれ使えとかw
オーダーを取りに来るときに、客のテーブルに両手を付ける、というのはあんまりよろしくないだろ、とか。土地柄、高齢のお客さん多いし、横柄に見えると嫌われますよとか。
客とホールスタッフが通路をすれ違うときに、客に道をあけさせたらイカンだろ、とか。また、空けさせてしまったときには、「失礼します」とか「ありがとうございます」とか、居酒屋店員や小売店のバイトは普通に言うよな。そういえば。
レジでチェックを待つ客がいるのに、その客を無視とかどうなのとか。「お待ち下さい」とか「お待たせしました」とか言おうよとか。


いずれも些細なことなんだけど、それが気になったということは、如何に普段そういうサービスをされることに馴れきってしまっているか、ということでもあるのかもしれない。しかも日本の商習慣として、チップをホールスタッフに個別に払うということはないわけで、飲食代金の中にホールサービスもホールスタッフの笑顔の代金も含まれている。*5
この辺りにはインド人のカレー屋も何軒かあるけど、生き残ってる店はインド人でもそういう「日本人が納得するサービス」をやってんだよなあ、ということに改めて気付かされた。


「いらっしゃいませ*6
「おしぼりをどうぞ」
「ご注文お伺いします」
「繰り返します、○○○でよろしいですね?」
「少々お待ち下さい」
「お待たせしました。○○○になります*7をご注文のお客様は」
「容れ物がお熱くなっていますのでお気をつけ下さい」
「空いたお皿をお下げしてよろしいですか?」
「おトイレはあちらの奥を右に曲がったところになります」
「足下、段になっていますのでお気をつけ下さい」
「ラストオーダーになりますが、追加のご注文はよろしいですか?」
「ありがとうございます、合計で○○○円になります」
「○○○円お預かりです。○○○円入りましたー*8
「お釣り、○○○円になります。当店のサービスカードなどお持ちですか?」
「ありがとうございます。お客様お帰りです!」
「ありがとうございました!」


考えてみたら、こういうホールスタッフの挨拶ややりとりって、ほとんど日本中のどこの店に行っても普通にされている。
これが基準で、これが当たり前になっている。
どこまで「気配り」がされているかどうかはともかくとして、気配りをしていますよ、というのを、ある意味共通化された「言葉」として表記できるというのは、凄いことなのかもしれんな、と思う。


外国人出店者の皆さんは、こういうことを最低限できるのが当たり前、というような地元客を相手にせにゃならんわけで、大変だろうなー、と思うのだった。
異文化交流とも言えるし、郷に入らないと店が続かないとも言えるし。


この先、少子高齢化による日本の人口減を補うための、外国人移民推進政策*9民主党によって進められることになっていくわけで、今以上にこうした「日本の商習慣とは違う店、スタッフ」が増えていくだろうし、また日本人がそういう店に行かなくても、「それで納得できる客」もまた日本に根を下ろしていくことになるわけで、そうやって日本という郷の習慣も変わっていくんだろうかなー、とか思った。
北池袋とか、あのへんもう日本であって日本じゃないもんなあw

*1:日本人の求めるサービスのレベルに対応した、というニュアンスで

*2:たれないから、テーブルを汚さないから、運びやすいから

*3:番号をテーブルに書いてない店でも、店内ルールはありますな

*4:フランチャイズ店に馴れすぎで、個人経営店にそのレベルを要求する人も増えてるけど

*5:じゃない人ももちろんいますけども

*6:店によっては「おかえりなさい」だったり「おつかれさま」だったり「お帰りなさいませご主人様」だったり。

*7:この「○○○になります」については賛否両論あったw「○○○です」ではなく、「○○○になります」というのは、違うモノが○○○に化けるのか、のような感じで、言葉の乱れを云々かんぬん。こだわる人も少なくなってきましたが。

*8:万札の場合

*9:これは長中期の外国人労働者の受け入れだったり、日本国籍取得条件の緩和だったり、日本と外国人母国の二重国籍の許可だったり、不法就労外国人の救済(不法入国=違法行為もお目零されるのはいかがなものなんだろか)、というのが進められていくことになるので、あながち遠い未来のことでも他人事でもない。