特別編応募総数36作品

70時間限定の怪集特別編、どのくらい来るだろうかと思っていたら、なんとのべ36作品も来ました。応募者数は15人。
本大会が109作品だから、その1/3強。
えーと、夏休みの最終日に(ry
文化祭の準備をたらたらやってたら、前夜祭の準備をしている段階になって「文化祭の最終日のゲストが、文化祭出品者を芸能界にスカウトしにくるらしいぜ!」という衝撃的噂話が飛びかう、みたいな(ry


恒例ということで、数字で見渡してみた。


応募作の全テキスト分量は311kb。プレーンテキストで。
ちなみに224頁で作っている「超」怖い話や恐怖箱の標準的な本文テキスト分量は、140〜160kbくらいなので、ほぼ文庫2冊分。
怪集/2009本大会の応募総数のテキスト量合計は1.3MB程度なので、分量で言うと1/4程度。本数は1/3強。
特別編応募作では、45頁を超える規模の中〜長編が3作。
単独最多応募は、一人で12作。
最も早く到着したのは、「2009/10/18(Sun) 16:32:06」で、告知日2009/10/18 02:09のおよそ14時間後。
初日18日のうちに到着したのは5作品。
19日に到着したのは最も少なくて3作品。
最終日、20日に到着した28作品のうち、最後の30分間に到着したのは10作品。


70時間。
寝て本来の仕事してご飯食べて普段の暮らしをしている中、青天の霹靂のように生み出された機会。予定外のチャンス、という奴。
経験上、だいたい準備万端調えているときにはチャンスなんてのは来なくて、忙しくて手一杯のとき、他の予定があるときに来たり。タイプの違う、しかも選べない美女二人から同時にモテたり。
回転鮨と同じで、「もう一度回ってくるのを待てばいい」と思っていると、自分の二人手前あたりで金絵皿の鮑と大トロが持って行かれたりするもので、そのチャンスというのにすかさず手を出すことが肝要なのだなと思う。もちろん、手を出したところで、シャリ握りしめちゃったり、皿取り落としちゃったりしたらダメなわけで。

人間は、無茶振りをすると限界突破して次のステージに行ける生き物らしいです。*1
「絶対無理だと思ってたけど、案外できてる自分」に驚いてるとしたら、たぶんそれがあなたの潜在力。そういう潜在力を自覚できた人は強いです。
自分はいざとなったら「たくさんの話を書ける人(プロットのバリエーションが多く、トライ&エラーを厭わない)」だったのか、「長い話を書ける人(長文であっても短時間に構成・構築できる視野がある)」だったのか、「とにかく早く書き上げられる人(執筆速度)」だったのか、「奇跡的なアイデアが出る人」だったのか。
土壇場とか火事場で発揮される能力というのは人それぞれですが、余裕があると案外そういう自分自身の潜在力には気付きにくいもの。70時間限定の特別編が、そういう自身の何かを自覚する機会となったのであれば、次はたぶんもっと凄いコトが出来るようになっているんじゃないかと思ったりもします。経験上。


この70時間が特別編応募者にとって得難い時間であったことを祈りつつ、作業に戻ります。

*1:僕もしばしばそういう体験をしましたが、そのたびに雲間から光が見えたり、印刷機の音が耳元で鳴り続ける幻聴を聞いたり、自分の身体から油粘土の匂いが漂ってきて、ああこれは死臭だな、俺は死ぬんだなあ、と思ったりしました。が、なんとか生きてますw