新郵政社長は元官僚OB

日本郵政の西川社長が事実上解任された。
日本郵政は法律によって「民営の民間会社」になったはずだったが、株式総会で承認された社長を、政府が圧力を掛けて辞めさせるというのはいかがなものか。
しかも、民間企業から三顧の礼で迎えた人だったはずのところだが。


今回、その後任人事が発表されたようなのだが……。

斎藤次郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E6%AC%A1%E9%83%8E

Wikipediaの解説を見ると、なんというかもうあからさま過ぎないかな、という感じ。


元大蔵事務次官。官僚OB。
第2次海部内閣改造内閣時代、宮沢内閣時代に、それぞれ小沢一郎民主党幹事長(当時は自民党幹事長)と二人三脚でやってきた筋金入りの小沢派官僚。というより、官僚側の小沢側近。
天下りで小沢係累という、これ以上ない取り合わせ。


斉藤次郎の過去の経歴、または「過去の報道」については、産経の阿比留氏の記事が詳しい。

日本郵政社長となる斎藤次郎氏に関する過去報道:イザ!
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1282834/


つか、藤井財務相と言い、小沢幹事長と言い、民主党政権の中枢はギトギトの古い自民党そのものであるわけなのだが、今回、「湾岸戦争に90億ドル拠出するために、国際貢献税を捻出しようと、当時の小沢一郎自民党幹事長と二人三脚で駆け回った官僚」を、民主肝煎りの日本郵政社長に据えるっていうのは、もうそれだけで「郵貯赤字国債を買わせまくります!」という宣言に等しいわけなのだが……。

ま、これも民主党に投票した有権者が、官僚OBによる天下りと小沢シンパによるあらゆる職掌の占有を望んだのだから仕方がない。