エイプリルフールとか

例年、多くのサイトが「今日こそは」とばかりに笑いを取ろう、驚かせよう、と工夫を凝らしている。
イギリスではBBCが必ず嘘ニュースを混ぜる(あからさまな)という伝統があるが、日本の報道各社は絶対にやらない。まあ、バラエティ関連ではやったりしてるのだろうけど、「まさかやりそうにない」というところがやるからこそのウィットではないかと思ったり。
そのせいか、4/1は迂闊にまじめなリリースを出したりしても「エイプリルフールでしょ?」と言われてしまいかねないので、3/31までに出すとこが多いとかなんとか。
しかし、今日この日のために、日本中、世界中のWebデザイナーが徹夜を強いられているんだろうなあと思うと、つくづくそんな仕事に就かなくて良かったと胸を撫で下ろし(ry
一方で、普段は興味が無くて寄りつかないような人が、積極的にサイトを見て回りにきてくれるわけだから、一日限りのお祭りとはいえ「うちはこんなにウィットが効いてますよ」というアピールと、「うちはこんなことをやってる会社(サイト)なんですよ」という絶好の宣伝の機会にはなる。
エイプリルフールは、「嘘を言ってもいい日」「誰かを騙して、事実を明かして安心させる日」とかそういうところから、なんだか性質としては変わりつつあるのだろうと思う。


ところで、もっと根本的な問題として、今日が4月1日という前提そのものが、世の中的に罷り通っている嘘、共同虚構なのではないかと疑ってみることも必要だと思うのだ。
4月1日は厳密には明日*1であって、日本はいつも何をやるにも早すぎるのではないのかとかそういう。
そういうわけで、うちの居間に掛かっている時計(44年前の最新型ゼンマイ一カ月手巻き壁掛け時計・Time-Dater)を確認してみた。



3月32日。
ほらやっぱり。
今日はまだ3月だ。
3月なんだったら。

*1:世界時的には今日