党首討論に見る民主党不祥事のまとめ
修羅場の最中（まだ終わってません）、民主・自民両党代表による党首討論があったのだが、この中の谷垣自民総裁の質問というのが、この半年間の民主政権の不祥事をよくまとめたものだったので、ここに整理してみることにした。
谷垣禎一自民党総裁 「鳩山政権が発足しましてから今日まで７カ月くらい経った。この間に、政権周辺に色んな不祥事があったということは大変残念なことです。一部を読み上げますと、*1
- １０月３日に原口一博総務相にＮＴＴ労組からの献金の記載漏れが明らかになった。
- １０月３０日には江田五月参院議長や川端達夫文科相、あるいは直嶋正行経産相、松野頼久官房副長官、松本剛明衆院議院運営委員長ら民主５議員の団体が、クラブ、キャバクラ、ニューハーフショーパブでの飲食費を政治活動費に計上していたことが判明した。
- １２月２４日、友愛政経懇話会、これは総理の団体でありますが、偽装献金事件で元第１秘書、これが在宅起訴、元政策秘書を略式起訴、それから陸山会、これは小沢一郎幹事長の団体だが、不正土地購入事件で元私設秘書の石川知裕衆院議員が事情聴取された。
- １２月２７日、石川議員が事情聴取、鳩山首相が６億円の贈与税を支払った。
- １月１２日、川端文科相の政治団体、達友会に事務所費疑惑、東レ労組幹部や秘書宅を所在地として届け出て、２２年間で６６７２万円の事務所経費を計上。
- １月１３日、小沢事務所、陸山会、石川事務所、鹿島建設など強制捜査。
- １月１５日、石川議員ら３人が逮捕。
- １月２３日、小沢幹事長事情聴取。
- ２月４日、石川議員ら３人が起訴。小沢幹事長不起訴。
- １月１５日、小林千代美衆院議員に北教組からの違法献金疑惑、北教組本部などに家宅捜査。
- ３月１日、北教組幹部４人が逮捕。
- ３月１２日、輿石東民主党参院議員会長の神奈川県の自宅が農地法違反の疑い発覚。
- ３月２２日、北教組委員長代理、小林議員選対会計担当が起訴、団体として北教組も起訴。小林議員は離党、議員辞職を否定した。こういうことが続き、
- ３月３１日、（中井洽）国家公安委員長の件が出ている。首相は危機管理、あるいは国民の治安を守る国家公安委員長がＳＰを連れずに夜の町に出て行くことが危機管理上何らかの問題があるとお考えか、あるいはお考えでないかお答えください」
鳩山首相の回答は、何も言ってないのと同じなので掲載しません。
「反省させます」ってなんだそりゃ。
中井蛤洽国家公安委員長・防災担当相の件は、
２０１０年１月２９日、３月９日、３月１４日にもあって、
- １月２９日は「SPを連れずに白タク利用」
- ３月９日はSPを連れずに銀座のホステスと路上キス（モナ騒動と同じ）
- ３月１４日は同じ銀座のホステスと路上キス、震度5弱の福島沖地震が発生したがホステスと映画館に２時間滞在、その後も整体院、焼肉店、コンビニ、カラオケスナック、議員宿舎へと移動。同ホステスに議員宿舎のカードキーを貸与
とまあ……これだけ危機管理意識のない人を国家公安委員長＆防災担当大臣っていうのは、何か身体を張ったアイロニーなの？
もし僕が他国の諜報担当者だったら、このホステスに「仕掛け」て、国家公安委員長の尻尾を掴むなーｗ
泳がせて情報収集するのも、弱みを掴むのも、例えば閣議の席に爆発物を持ち込ませるのも、なんでもやりたい放題にできる。
周囲のSPが厄介だけど、ターゲット当人がSPをわざわざ遠ざけてくれるわけだから、セキュリティチェックも漏れ漏れ。
党首討論の未編集動画はこちら。
人が忙しくしてる間に22年度予算も通過してしまい、郵政再国営化も着々と進み。
亀井大臣発案、鳩山首相了承の郵政再国営化は、リーマンショックと同じ性質のものを、日本から発信させる最悪の前提条件を整えるもの。
これについては、修羅場を抜けたら改めて書いとくことにする。
今は修羅場優先です。
*1:註：以下、日付が省略されていたものに引用者が正しい日付を付加して読みやすくしてあります
