SkatecycleとG-Motion

G-Motionに久々に乗っかってみて、乗車姿勢や構造はまったく同じなのに、Skatecycleとの違いは一体なんなのか(´・ω・`)と悩んでいたのだが、こうして実車に乗ってみるといろいろ相違が見えてくる。


大きさで言うとほぼ同じ。G-Motionのほうが車長、タイヤ径ともに若干大きい。乗車姿勢はほとんど同じ。


エンジンの有無は大きいので、それは置くとしてそれ以外のところを比較すると、こんな感じ。


タイヤ

  • G-Motionのタイヤはゴムでエア入り(チューブ入り)で若干のサスペンションになる。駆動用のバードケージを噛ますため溝が深い。自転車、バイクと同じく、断面図は円に近い楕円で接地面は細い(沈むので平たくなる)。
  • Skatecycleのタイヤはウレタンでチューブレスタイヤ。サスなし。溝なし。業務用のキャスターなどと同じく、断面図は四角に近く接地面は広い(傾斜するときは細くなる)。

※Skatecycleは実はスタンドなしでも自立する。重量が軽いこと、タイヤが四角いことがその主な理由。
G-Motionはスタンドなしだと倒れる。というか、エンジンの位置がかなり高いので寝かせておくと完全に転倒することもしばしば(燃料が漏れます)。
Skatecycleのタイヤの材質はスケボーのウィールよりはキックボードのウィールの材質に近い気がする。「弾力は若干あるが、基本的には固い」。業務用のキャスターと同様。

ハブレスホイールの支持構造

  • G-Motionのホイールは、前4個、後5個のローラーと呼ばれる円筒状の部品で支えられている。樹脂製の外殻とスチール製の内殻からできていて、中間部分にローラー1個につき2個で1セットの円盤状のベアリングが入っている。ベアリングの音はそれなりにうるさい。
  • Skayecycleのホイールは、前後ともホイール1個につき9個のベアリングで支えられている。ローラーなどはなく、ベアリングが直接車体(乗車部分の外周)とホイールの間に挟まっている構造らしい。ベアリングの騒音はそれなりだが、スケボーよりは若干小さい。

G-Motionのベアリングは純正品より高いのと交換すると音が静かになる(それ以前にチェーンやエンジンのほうがうるさいので音は気にならない)。
Skatecycleのベアリングもこれもベアリングの交換で静かになるのでは、という気はする一方、G-Motionと違って比較対象になるエンジン音などの大音量騒音がないので(そして街中で乗るので)、単純な比較はできない。

重量

  • G-Motionはエンジン、燃料込みで20kgくらい。
  • Skatecycleは3.3kg。

※この重量は結構重要な要素で、G-Motionは重いのでジャイロ効果が利きやすいのだと思う。エンジン駆動で進んだとき、車体が起きやすいのと、直進安定性があるのはこの重量のせい。だからこそ、進んでいないときはびっくりするほど持ち上がらない。
Skatecycleも基本は同じで進めるようになれば車体は起きてくるはずなんだけど、駆動輪で押して走るわけではないので、自力で漕がなければならず、重心は常に移動する。
エンジン駆動すれば重心が安定するG-Motionと、重心が崩れ続ける(倒れ続ける)のを駆動力にするSkatecycleの、似ているけど大きく違う点はここかもしれない。

可動域

  • G-Motionは「○=○」エンジンのある胴体部と駆動輪であるリアタイヤなどはほぼ一体になっていて、ハンドルに相当するオリグメントバーの先端部と本体から伸びた鋳造アルミフックで固定されている。歪み程度の若干のロール(回復性がある)、最大合計60度くらいのヨーがあり、ピッチはなし。
  • Skatecycleは「○-○」で、フロントホイール、バー(連結部)、リアホイールとなっていて、基本的には前後はない。ロールは回復性はなく合計60度以内程度、ヨーは最大で180度、ピッチはなし。

※フリーラインやOrbit Wheelはこれにピッチが加わるので自由度は高いのだろうがムズい。ただ、SkatecycleやG-Motionは前後が繋がっているので、上達すれば立体的なトリックはしやすいかもしれない。





……と、車体そのものの比較はざっくりこんなとこ。
「ハブレスホイールの真ん中に足を入れて横向きに乗る」というところは同じなんだけど、その他の要素(重さや材質や可動域や駆動方法)の違いから、まったく別の乗り物になってるのだなあ、と。
G-Motionに乗れるんだから、Skatecycleも案外簡単に乗れちゃうんじゃね?」
というのは甘かったです(´・ω・`)
スケボー経験者すら軒並み乗れてねえ。
スケボーは乗るだけなら乗れるけど、Skatecycleは「乗るだけ」すらできない(^^;)


ただ、Sボードの経験者は案外行けるんじゃね!?
と思わなくもない。
そんなわけで、基礎の基礎からじわじわ練習を……。
いつになったら「乗れた! 分かった!」とか書けるだろう(^^;)