ブラウマイスター

3月の震災直後、節電やその他の理由で異様に閉店時間が早かった頃のキリンシティで「ブラウマイスターがお出しできないんです」と言われた。
それまで横浜のビアビレッジで作っているとばかり思っていたブラウマイスターは、今は仙台工場で一括して作っていて、その工場が被災したため出荷停止、再開未定となった、というような話。


友人から「池袋のキリンシティにブラウマイスターが復活してるらしいよ」と誘われて行ってきた。
ブラウマイスターは確かに復活していて、仙台工場再稼働か!? と思ったら、「これは滋賀工場で作られたものです」とのこと。


昔、当時の友人達としばしば関東圏のビール工場見学に行っていた。サントリー、キリン、アサヒ、サッポロ、四大メーカーは制覇しているわけなのだが、国内の大手メーカーのビール工場の多くはほとんどが半自動化されていたのを覚えている。ビール工場というのは、自動パントリーの導入とか、ラインのロボット化とかもかなり早い段階で行われていて、ホントに「無人工場!」みたいな感じだった。
それだけに、機材そのものへの打撃のみならず、機器の並べ方や調整やそんなものが崩壊してしまうとそうそう簡単には復旧できない。


ビールは仕込みから出荷まで2カ月前後かかる(以前、工場では「3カ月は掛かる」と説明された気がするが、今はもっと短縮できるようになったらしい)。
7月の今飲んだビールは、4月か5月頃に滋賀で仕込まれたものなのだろう。


仙台工場の復旧スケジュールは、7/14に発表されたばかり。

キリンビール仙台工場の復旧スケジュールと今後の取り組みについて
〜初仕込は、岩手県遠野産ホップを使用した「一番搾り とれたてホップ生ビール」〜

http://www.kirin.co.jp/company/news/2011/0714_01.html

 キリンビール株式会社(社長 松沢幸一)は、東日本大震災による地震津波によって被災した当社仙台工場(工場長 横田乃里也)復旧の目処が立ち、具体的なスケジュールが決定しました。再開後の初仕込式を9月26日に実施し、仕込んだビールの初出荷は11月上旬の予定です。また、工場見学、工場内レストランも11月上旬より再開を予定しています。

 3月11日の震災以降、仙台工場では全従業員および協力会社の皆さんが一丸となって、清掃作業や設備の点検作業を行ってきました。工場用電力が供給再開されたため、今後は設備の試運転など、操業再開に向けて本格的に動き出します。9月26日に行う初仕込式で製造するブランドは、被災した岩手県遠野市で今年の夏に採れたばかりのホップを贅沢に使用した「一番搾り とれたてホップ生ビール」からスタートします。できあがった「とれたてホップ」は仙台工場再開後の初出荷ビールとして、東北地方を中心とした各地のお客様にお届けする予定です。
(後略)

そっかー。
11月上旬出荷か。
一番搾り とれたてホップ生ビール」か。
よーしわかった。
楽しみにしてる。