帰省

ちょっと帰省してきた。
新幹線で日帰りの旅。
ついでに実家と母方の本家に「古い写真はないか?」と問い合わせていて、それで古い写真を何枚かデジカメで複写させてもらってきた。


竹の子書房やその他で使う写真素材が手に入ればいいやくらいに思っていたのだが、結構なお宝写真が手に入った。
母方齋藤家の先祖で、

その他のご先祖の方々の写真写真写真。
どうも明治時代にプリントされた印画紙のオリジナルらしく、もう消える寸前(゚д゚lll)


よく戦災で焼けなかったなあ、とそれはそれは驚く。


写真は斎藤為儀貫之さん。今回発掘の写真の中では最も古い人物。
現在の斎藤家の人々もだいたい同じような顔をしており、「血だなあw」と。

他にも明治期撮影の集合写真や、斎藤八重さんの若い自分のものと思われるものなどが出てきた。松戸のほうには徳川昭武と一緒になってからの老いた写真しかないようなので、もしかしてこれは歴史的にも貴重なのではあるまいか。


他に「ルーズベルト」の写真も。
二次大戦中、恐らく「開戦後だけどまだ戦争末期ではない頃」の、町内の祭(沼津浅間神社の祭)で、神輿の他に「ルーズベルトを模して紙・藁などで作られた【首】を竿の先に取り付け、竿の根元を大八車に付けたもの」を、ルーズベルトと囃し立てて呪ったというか、討伐祈念をしていたらしい。
荒俣宏の「帝都物語」に、陰陽師土御門一門がルーズベルトを呪い殺そうとするという描写がある。実際、フィクションとしてだけでなく、同様のオカルティックな何かはあったんだろうと思うけど、民間伝承的な討伐祈念で、実際に「ルーズベルトの首」が作られているのを示した現物写真はこれまた非常に貴重であろうと思う。


写真の中には僕の亡くなった祖父、伯父、叔父、伯母などが写っており、状態も非常によく鮮明。
ルーズベルトの首を作ったのは「ヤマグチさん」という人らしい。その人が写真の中に写ってるかどうかは聞かなかった。

そんなわけで、
ルーズベルトのベルトが切れて、
チャーチル、散る散る国が散る、
ハハ、ノンキだね〜」
という感じで歌いながら、ルーズベルトは引き回されていたらしい。
ある意味、今の時期にふさわしい話題といえばそうかもしれない。