つや姫

ぼちぼち米が尽きるので、次に食べる米を手配するなど。
ここ数年は、はえぬき・ミルキークィーン・さわのはなをローテーションで買っていた。どれも美味しいので当面はこれでいくつもりなのだが、2008年デビューのぴかぴかの新品種「つや姫(山形)」が、なんか【凄い】と評判なので、これは是非一度試してみたい、と。
いつぞや、日経BPの仕事で米の飯を土鍋で炊いて食う、というような特集記事を書いたことがあった。
このときあれこれ調べた結果、所謂標準米、ブレンド米とブランド米の違い、そして日本で最も有名なブランド米である「コシヒカリ」、その中でもサラブレッドと言われる「魚沼コシヒカリ」、それよりも「さらにうまい米」というのが実は何種類もあるのだ、ということを知り。
実際、冷めても美味しい(お弁当やおにぎり向き)「はえぬき」、官能試験では実は魚沼コシヒカリ以上の成績を出しているのだが穂が重い(でかい)のとデビューして年が浅いのとでまだ売り出し中の「ミルキークィーン」、栽培が難しく栽培農家がほぼ絶えているという「さわのはな」、それを合鴨農法有機栽培してるという、これはもうなんというか、米に贅沢しすぎ、と自分でも思う。
いつぞや、仕事が芳しくない年があり、「絞れるところは絞ろう」ということで、米を「そこらへんで売ってる安い米(銘柄は伏す)」に変えたことがあった。
これがもう、美味しい米とそうでもない米の格差が、ここまで莫大に開いているとは思いもしなかった。
「美味しくない……」
実際、凄い手間暇を掛けて作られた自主流通米は正直な話、うまいのだった。
目から鱗がぼろぼろぼろぼろ落ち、舌から皮が剥け落ちるほどに違いがはっきりと。
家族が多いわけでなし、これ以降、米だけは贅沢しようと決めたので、これだけは譲らない。
こないだいい炊飯器買ったけど、今もときどき土鍋で炊いている。


で、「つや姫」。
甘み、旨味が凄い、「濃い」らしい。
米どころ山形県人がひっくり返るほどうまいって聞いた。
祖先品種は、コシヒカリ、亀の尾、キヌヒカリ、ひとめぼれ、この辺りの交配種らしいので、それぞれの特徴を継承してるんだろなと想像は付くんだけど、こればっかりは炊いて喰ってみないとなんとも。
そんなわけで5kgほど買ってみた。
いやあ、楽しみ楽しみ。