kindle Paperwhite

Paperwhiteの現物が19日に届いた……のだが、出かけていて受け取れなかった。
20日に改めて受け取り、諸々のセットアップを経て現在に至る。

開封の儀wについて詳しくは以下に。

【見せて貰おうか!】 Kindle Paperwhite、開梱の儀 【電子インクの実力とやらを!】
http://togetter.com/li/410296

まず、購入から登録までについては開梱の儀でも触れているけれども、Wi-Fiの設定とアカの設定のみ。アカの設定は既にAmazonにマイキンドルを開いており、なおかつAmazonからの購入でkindleを入手していればパスワード登録以外は「すべてお膳立てされてる」という感じ。


先に短所から言う。
Paperwhiteは機能的には絞られていて閲覧専用機に限りなく近いけど、一応URLをブラウズするブラウザも備わってはいる。いるけど、モノクロ16階調の電子インクの表示能力から言えば、快適性を求めるのは間違い。
背景は白い。これは確かにkindle3と比較しても遙かに白くて見やすいが、その分、ベタが黒くない。広範囲な黒ベタはかなり苦手とみた。もちろん、輝度を下げて背景白の発色を抑えれば黒ベタも相応には黒くなるが、そうすると見にくさも増える。
画面書き換え能力はiPadやFireHDなどと比べるまでもなく遅いw
またたきして、残像残しながら「えっこいしょ」と画面が切り替わるレベルw


旧型から良くなったところは次の通り。
画質、というか表示能力は飛躍的に高くなり、細密画像の表示も出切るようになった。
筐体が小さくなり、画面は少し大きくなった。
「本を読む=活字を追う」のが主目的ならこれで十分だと思う。
少なくとも、同じ筐体で「映像も音楽もメールもネットも」を望むなら、FireHDかiPad買うべきだ。
ただ、「カバンに入れっぱなし、読書中の電池切れは気にしないでいい」に重きを置くなら、やっぱPaperwhiteだろって気はする。


使用感というか、物足りなさはある。
ただこれは、Paperwhiteの問題というよりkindleの仕様の問題だとは思うんだけど……まず、PDFの開き方向が選べない。左開き固定になっているので、縦組み右開きを念頭に作られた日本語のPDF文書は、【開けるけど左開き】になる。まあ、テキストを追うだけで見開き表示するわけじゃないからそこは気にしなくてもいいのかもしれないけど、やっぱ気になると言えば気になる。
現状では、青空文庫のルビ付きxmlファイルをパーソナルドキュメントとして転送すると、横組み/ルビは《 》で表示され、ルビにはならないみたい。
プレーンテキストを流し込んだときに、縦組み/横組みの選択、右開き左開きの選択が最低でもできるようにならないと、活字中毒の本を買って読む日本人には、まだまだ納得いきかねるんじゃないかなあ。


ガジェット好きとしての評価と、「本読む日本人」としての評価にはそこらへん、若干温度差があるのは確か。



ちなみに、「何か試しに買ってみるか」と思った本は、あらかた既に「紙で買ってた」orz
同じ本をもう一度買い直すのはなんとも悔しいのでw、次に何か新刊が出たら電子書籍で買おうとか思うんだけど、多分うっかり忘れて本屋の店頭で気付いて買うような気がする。
Amazonで探さないと見つからないような本については、kindle本があればそちらを、とも思うけど、新刊ですらまだまだ必ずkindleでも出てるってわけじゃないので、そこらへんは環境待ち様子見。