囲炉裏

我が家には、囲炉裏がある。
という話は何度か触れた。
三階建て戸建てのリビング(二階)に囲炉裏があるのは事実である。
囲炉裏と言っても掘り込み式のそれではなく、関西火鉢の大型のもの、みたいな感じのものだが、囲炉裏は囲炉裏。
冬場はこれが大活躍する。炭くべっぱなし、鍋吊しっぱなし。
今期からは自在鉤が本格的に活躍している。
 
本日は寒かったので白菜と鮭とえのきの鍋。
二巡目は豆腐。
三巡目は豆乳ぶちこんで湯葉をすくう。
鍋を三巡で終えた後、チーズ(やっすい6Pチーズ)をチーズフォンデュ用フォークの先っちょに、細かくむしったものをさして炙って食ってみる。
うまし。
冷蔵庫を漁ると100円で400gくらいの安い餅が出てきた。
賽の目に切って、網の上に転がして焼いて食ってみる。
うまし。
囲炉裏は楽し。
思わず客もなければ別にめでたくもないのに、ポン酒が4合もいってしまう。
 
囲炉裏はいいね。
日本人が生んだ叡智の極みだね。
「うち、囲炉裏がありますよ」
この一言でいったい何人の人が、この猫の毛いっぱいの館に誘い込まれてきたことか。
でも囲炉裏でつつく鍋は、なんともなしにウマイのである。
 
今日の東京は寒かった。
今年もまた、囲炉裏のシーズン開幕である。