スギ
いつもの打ち合わせで新宿へ。
そしていつものように立ち食い鮨を。
定番のネタの中に混じって、なにやら白というかピンクっぽい角のしっかり立った切り身があった。
出されたばかりらしく、ネタの名前も書かれていない。
見た感じでは、カンパチに似ている気がしなくもないが、時期が違うし。
ブリのようでもあるけど、もっとやっぱり身がしっかりしている感じ。
なんだろう、アレなんだろうと悩みつつ早いペースで他の鮨をつまんでいると、僕の隣にいた常連らしきオヤジが、
「○○○さん(職人さん)、そのピンクの奴なんだい?」と訊ねた。
「スギって言いまして、南の魚です。カンパチにちょっと似てますが、歯ごたえが違いますよ。沖縄のほうなんかで取れるんですが、関東ではあまり鮨ネタとしてはなじみがない魚ですね」
「へえ、じゃあそれもらおうかな」
と頼んだ。
へぇー。最初、「ソゲ」かと思ったんだけど、ソゲはもっと平たい(薄い)白身だし、変だなー、と思ってたんだよな。
というわけで、すみません僕もスギください。と頼んでみた。
確かにカンパチに似てる。肉質も味も。
ただ、歯触りというか歯ごたえはカンパチよりもシャキシャキしている。
口の中で、「サクサク」「ザクザク」という手応えというか、噛み応えがある。
見た目よりずっとしっかりしている感じ。
へぇー。次にきたときに入ってたらまた頼もう。
と思ったんだけど、こういう定番ではないネタって一過性だからなあ。
今日出会えたことを由としよう。
ちなみに、「スギ」というのはこういう魚らしい。
http://www.zukan-bouz.com/suzuki3/sonota/sugi.html
僕の食べたスギは身が締まって歯ごたえがしっかりしていて油は少なめ、どうやら天然物だったようだ。
(・∀・)ウマーでした。