トラックボールとケトルと職務質問
というわけで、新宿まで出かけて買い物。
まず、ケトルを買う。
いや、鉄瓶とかヤカンとかいろいろ持ってるわけだが、「カップラーメン用の湯がすぐに沸く」というような平べったいタイプの小容量ケトルが欲しかったのだ。
カップラーメンケトルという名前で、600ccで500円くらいのが売ってる(通販で)ので、ハンズに行けばあるだろうとタカシマヤのハンズに行ってみたら、容量が200ccほど多い(しかし平たい同趣向の)奴が、1480円だった。送料込みで1025円で買ったほうがお得だったかもと歯ぎしりするも、ここまできて手ぶらで帰るのも悔しいので、「800ccだったらビッグサイズのカップラーメンが作れるさ!」と嘯いて購入。差額480円はウニを二貫食ったんだと思えば……と自分を騙して次へ。
続いて新宿ヨドバシでトラックボールを買う。
マウスは我が世の春というほど種類が出ているが、トラックボールは売り場のもんのすごい隅っこにしかなく、親指トラックボールともなると、わずか3機種しかない。サンワサプライのは使い勝手は凄くいいんだけど、ホイールスイッチ部分がすぐ壊れるので、後はロジテックのもの(形は同じでワイヤレスと有線の二種)しかない。
ワイヤレスは電池食う上に、そもそも固定してほとんど動かさないトラックボールをワイヤレスにする意味がさっぱりわかんねーよ、ということで、必然的に悩むことなく前回と同じ型番のものを買う。
せっかく新宿まで来たし立ち食いでちょっと摘むか。
と、新宿西口郵便局のほうに向かってふらふら歩いていると、警官に呼び止められた。
「お急ぎのところ、ちょっといいですか」
なんか凄く背が高い警官。190センチくらいある。見上げるほどでかい。
「は、は、はィ。なんでしょう?」
「ちょっと荷物拝見していいですか?」
職務質問キタ━━(゚∀゚)━━!!
というか、僕は結構職質されやすい。
東京来てからの20ン年間の間に、少なくとも10回くらいはされてる。
警察官殺害拳銃強奪事件の重要参考人として、尾行と張り込みと任意取り調べまで受けてる(笑)*1
なので、ある意味職質は馴れているのだが(^^;)
本日の僕の出で立ち。
片手にケトルとトラックボールが入った紙バック。
黒いニットキャップ。ナジャブの赤い刺繍入り。髪はもちろん緑ですよ。
これに、グレーのフリース、アウターは迷彩のコート、オープンタイプのヘッドホンでオフコースなど聴いておりましたよ(笑)
警官は「こいつ絶対怪しい」という感じで、バッグを開けろ、という。
「今日はお買い物ですか」「ハイ。ヤカンとかを」
「新宿はよく来られるんですか」「ハイ。買い物に」
「職務質問とか初めてですか?」「ハイ。初めてです」*2
「この後どちら行かれるんですか」「ハイ。寿司摘もうかなって」
「バッグの中見せて貰えますか」「ハイ。えーと」
警官に漁られる前に、自分であれこれ取り出す。
財布。iPod。DS Lite。DSのソフトが5枚入りケース。目薬。
「今、ひったくり事件がありまして、犯人を警戒中なんですよ」「へー」
「キーホルダーに付けるような刃物で女性を脅したとかで。ナイフとか持ってませんよね?」
「いやあ、前は持ってましたけど……」
「えっ!?」「あ、バイクの車載工具のひとつとして。今はやめてます」
「そうですか。コートのポケットは?」「ハイ。えーと」
左にサングラス。右には携帯電話。
「これで全部?」「全部ですねー」*3
「ズボンのポケットは」「物入れないんです」
「そうですか。いや、失礼しました」
「いえいえ、どういたしましてー」
というわけで、街角での職質は終わり解放。
そんなにモノモノしい格好はしてないし、筋モノ系の顔立ちでもないし、目に見えるところにタトゥーが入ってるわけでもないし(見えないところにも入ってません(笑))、ピアシングもしてないし、どちらかというと人畜無害系のキャラクターだと思ってるのだが……。迷彩コートにニットキャップがいけなかったのだろうか?