skypeの迷い人

仕事で使うので、普段Skypeは常駐させっぱなし。
外から連絡を貰うことがあるので、コンタクトは断らない仕様。
なので、ときどきうっかり日本語を勉強中の外国人の方から、「モシモーシ?」とか「ハロー?」とコールが入ることがある。
よほど忙しくないときでない限り、宗教勧誘も外国人の方からのもにょもにょしたコールにも、異文化交流としておつきあいさせていただくことにしている。違う国の人の話は面白いんですもの。
ICQのときもそうだったが、母国語が英語じゃない人同士の英語というのは、お互いに怪しいもんだから案外通じたりする。
SkypeなんかでVoice chatと並行してtext chatもしたりする場合、漢字文化圏の人とは筆談で話がある程度通じたりもするので、これはこれで案外おもしろい。


今日は、どういうわけだか深圳で日本語の勉強をしているという姉妹からのコールが繋がり、仕事の片手間にちょっとお話したりした。
中国の人は、日本人が中国の文化について少しでも知っているとびっくりするらしい。
それこそ、「中国語には繁体と簡体表記がある」「三国志を読んでいる(登場人物と名シーンを羅列)」「西遊記を読んでいる」「食は広州にあり」とか、日本人でも普通に知っていそうなことであっても、「中国に詳しい人だ!」と驚かれたりしてしまう。
例えば三国志なんかは、漫画でも小説でもゲームでもアニメでも触れる機会が多いからなあ。三国無双はともかくとしても。
やはり中国では関羽が人気らしい。「張飛は?」と聞いたら爆笑された。人気ないのか張飛(笑)
劉備曹操では、日本では曹操が割と人気」という話が出たら、意外そうだった。「曹操はズルイ」と言っていた。
三国志の正伝では、劉備が善として描かれる(やっぱり劉氏が正流だからなのか?それとも侠の絡みなのか?)ようで、それとことごとく対立したボンボン出身の覇王(笑)である曹操は、不人気らしい。そういえば、孫権のことは話題にあがらなかったなあ。深圳というと孫呉の地で、魏の末裔(笑)である北京とは、今もちょっと一線引いてる気風があるらしいという話は聞くけど。
そういや、中国人に広く人気の関羽を討ち取ったのは孫呉じゃなかったっけ。

日本で曹操が人気なのは、NHK人形劇三国志曹操を主人公にしていたこと、最近完結した蒼天航路がこれまた曹操主役だったことにも起因するのかもしれない。私見としては、魔王・織田信長に通じるところがあるからかな、とも思ってるのだが、このへんは歴史に詳しい人にお任せしとくことにしたい。個人的にはどうよと言われたら、曹操はあの存在が巨大で圧倒的なところがイイと思う。善か悪かでは判断しにくいけど、周囲の人間(覇を競った他の天下人も含めて)に、「あいつをどうにかしなければ!」「あいつをどうにかしてやろう!」という気を起こさせる「放っておけないアイツ」というところに、魅力を感じたりもする。曹操好きの人はそういう人多くないですか。やっぱ蒼天航路の影響ですか。
久々に、全巻一気に読み返したい気持ちに駆られるが、それはイオタが終わってからにしよう。

というわけで、仕事に戻ります。