具が多すぎのキャベツのスープ

今年はキャベツが豊作すぎなんだそうで、値崩れを阻止するために取れすぎたキャベツを畑に埋め戻してるのだそうな。
「もったいない話ですね」
「野菜輸入する必要ないじゃん」
「だったらタダでくれ」
「だったら飢えてるところに送れ」
まあ、そういう声が上がってくるのは毎度のこと。ちなみに日本国内では、加工食品用原料と一部の量産野菜を別にすると、日常的に消費される野菜の多くは大消費圏である都市部の近郊の農業地域などで作られたものが毎日運ばれてくるので、そんなに輸入に頼ってるわけでもないらしい、てな話を聞いた。ただ、高い、と。そのコストの多くは「流通コスト」のようで、上に挙げた「タダでくれ」「飢えてるところに送れ」について言えば「やるから取りに来い」という状態なのだそう。その輸送コストや処理費がかさむから、余剰分はその場で処分(畑埋め戻し)するしかない、と。
そういえば超-1に「*1捨ててあるトマトを用水路に投げて遊んでいたら」というシチュエーションから始まる話があった。これ、怪異の部分はとりあえず置くとして、都会の人wから見れば「食べ物で遊ぶなんて」「捨ててあるというのが不謹慎すぎ」くらいの勢いで叱られそうなのだけど、豊作で取れすぎ、形が歪で商品として引き取って貰えない*2などなど、「都会モンは何言ってんだか」的な事情もあったりするんだろなー、とかなんとかいろいろ思ったのだった。


そんなわけで、キャベツが豊作と聞いてムラムラとキャベツのスープを食べたくなった。とことん具だくさんな奴。


こないだシュバイネハクセを作ったときに豚肉を茹でたゆで汁に、塩を足してスープにしたものを、冷凍しておいた。これを溶かして、またちょっと塩とヌクマムをちょっと足して味を調える。
これにミニトマト、手で裂いたエリンギ、キャベツをドカーンと豪快に入れて煮る。煮まくる。沸騰してきたらアスパラをばらばらと入れてさらに煮る。茄子を入れるとスープが黒くなるので今回は見送り。
具がいっぱいすぎてもう何も入らないので、別の鍋に水と塩を入れてショートパスタを茹でる。スピラーレ、これでもう終わり。また買おう。
具とスピラーレが煮えたら、深めの皿にスピラーレを取り、くたくたに煮えたキャベツその他の具をどかんどかんと盛り上げる。
スープは野菜で甘味が強くなってるので、盛りつける前に塩胡椒してチリペッパーを振って味を調え、皿にドバーっと掛ける。
そこに、例の「上等な手作りロースハム」を拍子木状に切ったものをごろごろ並べる。煮込むと固くなるので、完成品に添える感じで。煮込んで歯ごたえが出たのも美味しいし、焼き目を付けてから入れても美味しいと思う。


食べ終わってから、「冬瓜入れりゃよかった」ということに気付いたorz
まあ、旬の野菜が美味しいうちに、たくさん食べようってことでよしとする。

*1:獲れすぎて

*2:出荷用の箱に収まらないから