ポメラ
夕方、仕事をしていると、「腹が減った何か食わせろ」というメッセージがskypeに。
晩飯は簡単に済ませようとか思ってたんだけど、とりあえずありものでどうにかすることにして、鍋など用意してみた。メインの具は昼間買ったメカジキをにんにく醤油でヅケにしたもの。
ゲストがデザートを持ってきた。
というか、デザートを家で一人では消費しきれないから、誰か食わねえか、というのが主目的だったらしい。
弟さんの結婚式の引き出物だとかいう、やたら密度があって重たくて甘いチョコケーキであった。こりゃ一人ではよう食えんわｗ
さて、チョコケーキ男とは別にもう一人近所の漫画家もやってきたのだが、そやつは今渦中のガジェット、「ポメラ」を買ったという。
で、ガジェット好きというのは買ったら持ち歩いて見せびらかしたくてたまらないわけで*1、短所長所などを熱弁するのだった。
んで、ポメラ。
実機に触ってみて気になる点は、スペースキーのタッチが若干甘いかな、という点。これについては、スペースキーの右下が若干欠けていて*2、そのため右手でスペースキーを押す人には触りにくいからではないか――と持ち主は言っていたけれども、そうじゃなくて僕がスペースキーを限界ギリギリまで軽くしかタイプしないからかもなあ、と思わなくもない。
今使っているキーボードはLet'sNoteなみというか、ポメラのキーボードと引けを取らないほどストロークが浅く、そしてポメラよりずっと使い込んで「絶妙なストロークの加減」が判っているからうまく押せているだけで、ポメラも使い込んだら「ここまで押せば一発」という深さがわかるのかも。それこそ、使い込めば慣れる程度の問題か。
それ以外で、「１ファイルで8000字上限はどうよ」というのがあったんだけど、8000字＝原稿用紙20枚分をポメラのような簡易機で、外で、まとめて書くっていうことはまずあり得ないシチュエーションのような気がするので、あまり気にならない気がした。同様に、microSDが2GBまでしか対応しないというのも、「そんなにポメラに溜め込まないだろ」という意味では気にならない。
ただ、CAPSとCtrlの入れ替えはやっぱり欲しかったかも。ダイアモンドキーに対応するなら、これは必要だろうと。そもそもダイアモンドキー＝PC98時代のATOKユーザーのレガシーなアレであるわけで、PC98のキーボードは現在のWindows・DOS/VキーボードとCAPSとCtrlが逆だったわけで、そのせいもあって未だにPC98からのユーザーにはCAPSとCtrlを入れ替えている人が多いわけで、やはりATOKにこだわるならそこには対応してほしかった、と。
それと、PCとの連動は当然として、携帯との公式な連動というかデータ手渡しはできるようにしておいてほしかったなあ。
基本はモバイルギアのようにメモだけ取るマシン、後でPCでどうにかするということで、書いた直後にその場でどうにかするというのを念頭に置いていないのだろうと思う。
携帯で送る文面は携帯で書けとか、スマートフォンで書け、という意見もあろうかと思う。でも、携帯とかスマートフォンのキーボードでどかどか文章書くのは面倒だ。やはりフルキーボード、あるいは「PCで言うところのミニキーボード」でどかどか打ちたい。
大昔に、Vodafoneの携帯がBluetoothに対応してて、携帯とPCのBluetooth経由の連動をさせたくてあれこれ試したことがあるのだが、Bluetoothに限らず無線通信というのはとにかく電池を食う。その後、DS/DSLiteでWi-Fi通信をしまくったときにも、電池が１時間でなくなるのには参ったものだった。今でも携帯でネットの閲覧なんかしていると瞬く間に電池なくなるし。
ポメラと携帯、あるいはPCの間でのデータリンクを赤外線やWi-FiやBluetoothに、という意見もあるかもしれないが、それによって電池が犠牲になるんだとしたら、「その程度の手間、カードの抜き差しは手でやったほうが早いし電池の温存になる」んじゃないかなと思っている。
microSDを採用した理由は、きっと将来的に携帯とリンクするから、或いは「少しでもデバイスのサイズを小さくしたかった」のどちらかだろうと*3思うのだが、PCとリンクさせるならSD*4で十分だったかもと思う。せっかくmicroSDにしたんなら、やはり携帯で書いたデータを吸い出せる、という小手先対応はして欲しかったなあ。
僕はさほど気にならなかったけど、「付箋が行数指定で飛べるのに、行番号が表示されないのは片手落ち」というポメラ持ち主の弁はちょっと同意。
でも、そんなに厳密な長文は書かないんじゃないかなｗ この機械では。
が、まあ。
実機を触ってみて、「でも、実売２万以下ならコレはアリなんじゃないかな」という気持ちにはなった。
