晩ご飯におでんが出たら

ちょっと前の話。
晩ご飯におでんを作ったのだが、ご飯炊こうと思ってたら家人に「おでんにご飯は要らないのでは?」と言われた。
晩ご飯に炭水化物がないというのは僕の食生活にはあまりないのだが……これはアレだ。去年の夏くらいにも一度、かみかさんから質問状が来てた「おでんはおかずか否か?」という問い。


静岡では、というか沼津ではというか、少なくとも僕の家やその周辺では、おでんは「ご飯のおかず」であり、また「駄菓子屋で食えるおやつ」でもあったと思う。
食卓におでんが並ぶときも、ちゃんとご飯食ってたしなあ。
だって、おでんの中に炭水化物的なものって入ってないし。強いて言えばちくわぶか餅巾着だが、ちくわぶ(静岡のおでんにはなかった気がする)も餅巾着も、どっちもおかずであってご飯替わりにはならんしなあ。


そんで、かみかさんからの問いには「チキン*1はおかずか否か?」というのも一緒に来ていたのだが、「鳥唐揚げ」はおかずだけど、フライドチキンはおかずにはならないというか、おかずじゃないと思う、と返信した。


松本零士の四畳半系の漫画(男おいどんとか)には、「ラーメンライス」という食い物が出てくる。要するにラーメンとご飯のセットで、東京に来てからそういう食い方、つまり「ラーメンをおかずに飯を食う」という文化があることを知ったのだが、20ン年前の静岡時代にはそういうのってなかった気がする。
「焼きめしと具なしの塩むすびを食べる。さて、おかずはどっち?」というネタの貧乏ネタ漫画*2が25年くらい前にあったんだけど、まあそれはさておき。


そういうわけで、おでんはおかず。かつ、おやつ。家でおでんを食べるときはご飯も出る。おでんの汁が染みたご飯はおいしい。

*1:この場合はケンタッキーフライドチキン

*2:前川つかさの「大東京ビンボー生活マニュアル」のほうじゃなく、いくたまきの「貧民通信」のほう。