チリコンカルネ

チリコンカン、チリコンカーンとも。
なんだか無性に食べたくなったので作る。
大量に作る。


まず、深めのフライパンに刻んだにんにく+オリーブオイルたっぷりで弱火に掛ける。
にんにくを炒めて香りが出たら、賽の目に刻んだ玉葱1玉、人参1本をぶち込んで塩胡椒しつつ中火で炒める。
人参と玉葱に油が回ったら、豚挽肉を好きなだけ。今回は400gくらいドガーッと入れて、塩胡椒&クミンをバッカバッカと掛けて、フライパンを揺すりながら挽肉をバラしつつ炒める。ここでよくほぐしておかないと肉団子状のモノになってしまうので、よくほぐし炒めること。
ここに賽の目に切ったジャガイモ中玉を2個分入れてまた炒める。
赤ワインがあれば入れる。まあ、好きなだけ。目安としては100ccくらい。
そんで、トマトジュースを300ccくらい、ドバーっと入れる。お好みでもっと入れても可。
固形コンソメ2個を投入して、さらにトマトの缶詰を一缶、景気よくドバー。トマトはかき混ぜつつ突き崩せばよし。
ここに4時間くらい水に漬けて10分ほど茹でたガルバンゾ(50cc分くらい)と、缶詰のキドニービーンズを一缶、ドカー。
この間、フライパンを焦がさないように火加減しながらかき混ぜ続ける。
ここで、味の調整。
基本は塩。これに、肉の臭みを抑えるクミンパウダーと、辛さを出すためにチリパウダー(カイエンペッパー)と、別種の辛さを出すためのタバスコ、それとトマトと同系の旨味を補充するために、隠し味としてナンプラー/ヌクマムを入れる*1。赤ワインは香りと風味付け用。入れるとドミグラスソースっぽい洋風の感じになる。
後は、ジャガイモ、人参、豆が好みの堅さになるまで、フライパンにフタして弱火で煮込む。フタをせずに強火で煮込むと、あっという間に焦げ付く&味が濃くなってしまう。
また、シャトルシェフを使うと煮込まれすぎてしまって、人参、ジャガイモ、豆などが原型を留めなくなるので、今回はフライパンで。
ソースパンなどを使ってもいいんだけど*2、今回はとにかく大量に作るので、直径28cm、深さ12cmくらいの深めのフライパンを使用。


さて、好みの感じに仕上がったら、そのまま食ってもいいし、バゲットやブールなどの塩味のパンに合わせてもいいし、パスタソースやグラタンベースにしてもいいし。
今回の分量で作ると二人暮らしでは途方に暮れるほどの量になるのでw友達でも呼んで振る舞うか、そうでなかったらあら熱取ってから袋詰めして冷凍するとよいと思う。
パスタソースにするなら、200cc分くらいを1人前として、ビニール袋かジップロック的な袋に詰めて冷凍しておくと使い勝手がいい。
空気に触れないよう、空気抜きをしっかりやって-20度以下くらいで冷凍してやれば、冷凍庫焼けしない限り結構保つけど、1カ月を目安に食べきったほうがいいと思う。飽きるので。
塩味、辛さ、香りなどは、ある程度煮込み終わってから仕上げの段階で付けたほうがいいかも。煮詰まると味は濃くなります。

*1:何度か触れてきたが、ナンプラーの旨味の素であるグルタミン酸は、同時にトマトの旨味の素でもある。トマト味の補強にはナンプラーが非常に有効。

*2:むしろ常識的な量ならそうすべき。ソースパンだけに