数字(3):68users

『さぼり記』 の人気エントリー - はてなブックマーク
http://b.hatena.ne.jp/entrylist?sort=count&url=http%3A%2F%2Fd.hatena.ne.jp%2Fazuki-glg%2F


今年、なんだかときどきブワッと閲覧数が伸びることがあった。
ひとつは初音ミク関連の話題。もうひとつは時事関係。
いつもと同じペースで書いてるのに、一日に1万とか2万とか、有江姉! というほど増えるもんだから、なんでだろう、どっから湧いてるんだろうと思ったら、2ちゃんねるの渦中のスレのテンプレに入ってたらしい。そりゃ伸びるわけだ。
書き込みをしている人数(=スレの伸びる勢い)と、書き込みを読んでいるサイレント魔女リティなROMの人数は同一ではないというのはパソ通の昔からそうだった。パソ通時代、幾つかのネットのSIGOPやSYSOPをさせていただいた経験から言えば、その当時は登録ユーザーのうち2割が活発に書き込み、残りの8割がROMという感じだった。
母数が数十万、数百万になった場合はどうなるのかというのはさすがにデータがないのでなんとも論評できないけれど、恐らくはさらに活発なROMの割合が増えてるんじゃないかな、と思われる。
2万とか、アレですよ。なまじなハードカバー文芸書の初版部数の2倍から、ヘタしたら7倍くらいですよw 一日でw
幸いにして、炎上ネタはそんなになかったwので、「様子見」や「噂のアレを覗きに」というROMによってカウンターが回っていた様子。


ROMだけではなく、コメントもいろいろ集まったもののうち、今年に書いたエントリーを多い順に並べてみると、こんな感じ。


毎日新聞問題(68users)
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080707/1215436508

TRPGの興隆と衰退と初音ミクの未来(50users)*1

http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080216/1203133061

クリプトン社による削除声明(32users)
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080124/1201205569

評価を換金する仕組みについて思考実験してみる(29users)
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080129/1201627243

ヒット曲の栄光に立ちはだかる初音ミクというサイレン(26users)
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080125/1201220273

デッドボールPの楽曲大量削除の件と公序良俗の基準(23users)
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080117/1200578050

(中略)

秋葉原事件の報道と模倣犯(16users)
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080612/1213256863

(以下略)


……うわー。初音ミクネタ多いなw
これは、2007年12月あたりのメルト関連記事やクリプトン・ドワンゴ争議の理解あたりの流れだろうなと思う。
初音ミクを始めとするボカロ関連のエントリについては、今では陳腐化してしまった内容も多いんだけど、これはこれで時代の熱wということで今後も残しておく。当時提起していた懸念のうち解消されたりさらに進化したものも多い。批評やいろいろな活動をしている人も増えているので、僕としては1リスナーとしてのうのうと楽しむに留まっている。*2


で、2008年の注目トップの毎日新聞問題は、例の毎日WaiWai変態新聞騒動の関連エントリーで、開かれた新聞委員会にメール送ってみたらSPAMが来るようになっちゃった、というレポートが、やっぱり2ちゃんねるの渦中のスレに紹介された結果だったかと思われる。
あのときのアカウントがどうなってるのかというと、だいたい今も一週間で160通くらいのSPAMが溜まっている。未読分のSPAMはどんどん児童削除されてるのでいいっちゃいいのだが、これが日常で使ってるメインアドレスだったらえらいことになってるところだった。新聞などではネットの匿名性を指弾し、また実名を堂々と晒しているからこそその発言に重みがある、とするような意見を支持する識者がいるようなのだが、そういうところに意見を送っただけでこんなのがきちゃうってだけで、実名・実アドの危険性の追加検証にしかならんなあ、とか思う。
実名と匿名の話は過去に何度か触れてきたのでここでは割愛する。
要約すると、実名主義で匿名発言を批判する人ほど、有名人か自己顕示欲が強く、リスクに対してノーガード戦法で一発以上殴らせてから加害者の非を責める。
匿名主義の人は無名人で名前肩書きを詮索されたり耳目を集めることを避けたがり、リスクに対して被害を受ける前に予防的に自衛する。
と、そういう傾向があるのだけど、毎日新聞やその後の新聞の凋落*3を見るにつけ、「名前を明かして上から堂々、何かあったら加害者が悪い」というスタイルは、「名前を明かさず下から慎重、何か起きないように自衛する」というスタイルに押されてるんじゃないのかな、というように思わなくもない。


ともあれ、さぼり記はこれまでもこれからも、仕事が忙しくなると衝動的にエントリ数が増えるwという、僕の仕事進行状況のバロメーターとして書かれていくことでしょう。
来年は間違いなく総選挙もあることだし、自民vs民主の政策比較とかもきっと書くだろうなー。
世界的金融恐慌の中での政策選択と、斜陽の報道産業が煽るムードで作られた印象に基づく人気投票、どちらが優位に働くのか、情報収集とその処理能力、判断がもたらす結果を見通す想像力と、その結果を引き受ける責任の自覚などなどが試されるだろうな、とか思う。


2009年もまだまだ気になることが続きそう。

*1:1990年代のTRPG界の内側の記憶なんかの覚え書きも兼ねたものだが、現役TRPGゲーマーの方々が集まってプチ炎上。そんなに伸びた話題でもなかったと思うんだけど、マニアの残り火は未だ消えず、という感じだった。熾火は炎こそ上らないけど静かに熱く長く熾るっていうしねえ。まだいるんだねえ(^^;)

*2:他に興味が向いたってのもあるけど、ボカロ音楽を聴いてないわけでもないw

*3:広告収益減は、景気減速だけではないと思う。と、数日前のエントリでも書いた。