きゅーましんサルベージ地獄変

結局、SATA-HDDを取り外して、外付けHDDユニットに繋いで、これを新パソコンのUSBポートに繋いで外付けHDDとして認識させ、一気にごぼっとデータを引っこ抜く、という対処法を施行。


てか、HDDを外から覗いていじることができるようになったということは、だ。
起動時に後から入れたウイルスバスター2010と元々入ってた(抜く予定ではあったが)ESET SmartSecurityが「俺が俺が」とチェック合戦になって、それでフリーズする……というのが旧パソコンの現状なので、ウイルスバスターを物理的に削除するとか、そういう方法で起動時の衝突を回避できんものかな?
というわけで、そのへんもぼちぼち調べてみよう。


昔w、まだインターネットなどなかった時代は、そういうトラブルを山のようにトライ&エラーで体験して、これまたずいぶんな金額を散財することで、骨と血と肉を削って体得した経験を、記事という形にフィードバックしていたものだった。
90年代といえばインターネット黎明期でもあって、バブルがはじけた後の失われた10年の絶頂期であったにもかかわらず、パソコン系の雑誌はずいぶん気前のいいところが多かった。
が、そういう「発売直後の最新技術製品を買って、痛い目に遭う仕事」でもあったので、派手に最新鋭品を買ってるわりに貧乏な*1ライターさんも多かったように覚えている。
代表格はスタパ斎藤氏だが、スタパ氏以外にも火だるま系テクニカルライターは多かった。僕のような末席のオカルト系テクニカルライター、あるいはデジタル系怪談作家であっても、もし今までパソコン買わなかったら、きっとドカティの2〜3台も買って今日まで維持してこれたのではないか、というような気がする。


現在、喫緊のデータが眠る旧パソコンのDドライブのデータをサルベージ中。
旧パソコンでは200GB弱のSATAをCドライブ130、Dドライブ70に分け、データの類一切をCドライブではなくDドライブに分散管理させてあった。万一Cドライブをフォーマットするような事態に陥っても、パーティーションを切ったDドライブが無事なら……という管理思想によるもので、そのへん今回は大変に役立った感じ。
ただ、ATOK2009辞書の最新版やRSS、ブックマークなどはCドライブに格納されたままなので、このへんを吸い出してやらないと後々かゆいところに手が届かないので、今回はそちらのデータも引き抜かなければならない。


新パソコンは、Cドライブに160GBのSSD、Dドライブはバックアップ倉庫用ということで1.5TBのHDDを採用している。このため、旧パソコンのデータを丸ごと全部移設しても、全然余裕。
いつだったか、確かパソコンのHDDが初めて1GBに届いた90年代後盤頃の話だったかと思うのだが、「新春初夢企画、1テラバイトHDD発売」とかそういうネタを書いたような記憶がうっすらとある。
当時は市販品HDDの容量がついに「ギガ」に届いた、というだけで話題になっていたと思うのだが、それが一気に1000倍に……というのは、ただのジョークだった。
数年前にHDDの容量は1TBを突破しているのだが、初登場の頃の1TB/HDDはサーバ用(業務用)で、それが「業務用だけど中小企業のオフィスにも置ける値段」として店頭に並んだときは、確か1TBで10万くらいだったと思う。今は2TBで1万3000円くらいが相場らしい。つまり、約6.5%、1/16相当。


ちなみに、僕がPC9801を仕事に使っていた頃、確か初めて見かけた外付けのSASI(IDE)HDDが、20MBで20万だったかと思う。20GBではない。20メガバイトフロッピーディスク20枚分で20万円。
その後、当時の仕事で使っていたPC9801に接続された外付けSCSIのHDDが、40MBで10万円くらいだったっけか。
長年パソコンとつきあってきたけれども、CPUの速度と、メモリの値段と、HDDの容量を肴に、一晩くらい飲める気がする。あと、フリーウェアのファイルサイズとか。


えーと、僕ァ文系ですよw



そういうわけで恒例の「パソコンの名前」。
現在は、ネットワークに接続するときに固有のコンピュータを識別する必要があることから、パソコンに名前を付ける機会ができた。
そういう必要が特になかったwPC9801時代にも、コンピュータには固有識別名を付けていた。何台も買っていたから、というのもあるが、区別が必要だったのだ。
PC9801系には、「真澄」など「水」「さんずい」のついた名前が付けられることが多かったが、DOS/V*2になってからは、「木偏」「草冠」「植物の名前」が付けられている。
例えば、「榎」「柊」「梢」「橙」など。2004年くらい導入のPanasonic Let's Noteは「朝顔」、サブノートとして稀に活躍する工人舎SA1Fは「蕾」と、それぞれ花にちなんだ名前が。
2006年に死ぬほど苦労してセットアップした旧パソコンには、その悲惨な苦労を忍んで「茨」と付けられていた。まさに茨の道。


新パソコンはWindows7導入、64bit版への移行、先々頑丈なシステムでありますように、という願いを込めて、「七竈ナナカマド」と命名
七竈が七度竈にに放り込んでも炎上しないような、丈夫な子でありますように。

*1:よく言えば、入ってきた原稿料が、そのまま出て行ってしまう

*2:PC/ATパソコン、Windows PC