サラダ大根と金時人参とツナのサラダ

こないだ作ってうまかったので覚え書き。


サラダ大根というのは、ラディッシュと三浦大根の中間種になる新野菜らしい。大きさは辛み大根と同じくらい、20センチ前後の長さ+5センチあるかないかの直径。身質は三浦大根や水分が非常に多くて、ラディッシュのように繊維が細かく甘くてサクサクしている。皮はラディッシュと同じく赤紫色をしており、皮を剥かずに刻んでやるとその色が白に映えて面白い。サラダの彩りとしても楽しげ。
金時人参は関東では12月くらいから出回り始める冬野菜で、普通の人参の2〜3倍くらいの長さがあり、色は橙ではなくて緋色に近い赤。身質は固いが、水分が抜けにくいので、切り口をそのままにして冷蔵庫の野菜室に転がしておいてもシオシオになったり柔らかくなったりしない。味はえぐみが殆ど無くて甘く、東京ではなますに使ったりする。紅白の紅が、オレンジではなくてちゃんと紅になる、そして火を通しても生食しても美味しい。
金時人参はもともと好きな野菜なのだが*1、この新種のサラダ大根と非常に相性がいい。ラディッシュは5〜6個で百円くらいとお安くないのだが、サラダ大根は20センチ×5センチの1本で40円とかだった(多分お試し価格)。普通の青首大根が1本90〜120円、今の時期になると出回る三浦大根は200円前後が相場なので、100〜150円くらいまでなら出してもいいなあ、と思った。ラディッシュとの比較で。


で。
生食ではどう食っても美味しかったけど、サラダ大根と金時人参を5〜8ミリくらいの賽の目にして軽く塩をしてもみ合わせて水分を抜き、これに自家製のツナ(血合い多め)をほぐしたもの+マヨネーズ+ハバネロペッパーを少し足したもので和えてやったりすると、楽で美味しい。


最近は本マグロはおろか、メバチやキハダやビンナガまで値上げするようになった。メバチやキハダ、ビンナガは別に資源が枯渇してるということも競争が激しいということもないので、単に便乗値上げだと思う。メバチが本マグロなみの価格設定とか、ボッタもいいとこだろ、とか思う。今年はスルメイカ1パイがとうとう150円より下にならなかったんで、塩辛も作らなかったなあ(´・ω・`)


それはそれとして、鮪。
刺身用のサクが出るときは、身アラもどさーっと安く出るのがスーパーの利点なので、身アラGetしてツナを作っておくのがよいとか思う。
ツナに関しては真っ黒な血合いで作っても結構おいしい。普通、血合いは血抜きをしてから使うが、ツナにするときは血抜きはせずにそのまま塩してローレルパウダー振ってオイルと一緒にジップロックに詰めて、そのまま一晩置いてコンフィでいける。黒いツナをマヨネーズで和えると見た目はコンビーフっぽくなるのだが、むしろ、血合いが入ってたほうがコクが出て美味しい。
作り置きが利くものは、安いときに作って常備菜に。


冷蔵庫は常備菜でいっぱいw


そういえば、こないだ本屋店長のご実家から届いた「ピーマン味噌」というのが、仄かにピーマンの風味がしておいしい。甘いのに辛くてピーマンっぽい、不思議な味噌(なめ味噌)だった。本屋店長のご実家方面(秋田)で作られているらしい。
九州の「スーパーの売り場の7割が甘い醤油」とかもそうだけど、大手の量産品によって食文化が日本全国で平均化されているような錯覚や、地方の名産は土産物とB−1グルメで日本中に知れ渡っていて当たり前という錯覚があるけど、そういうことってないんだなあ。
「うちの地方は特に見るものも特産品・名産品もないんですよ」
という所にこそ、その土地の人は気付かないうまいものがあるのではないか、と思うのだった。

*1:特にこの10年くらい