イクラの塩漬け

或いは、イクラカラスミ
ボラスミ、カレスミなど、カラスミもどきを作ってきた経験から言うと、「魚卵は塩漬けで保存食になる」のは自明の理。まあ、かずのこも塩漬けだし。
生の筋子を買うと「そのままで食べたい」という欲求に駆られるが、未調理の筋子は味付いてないのでおいしくない。単に生臭い油の粒だし。
で、筋子をほぐして調味液に浸けて……とやって「イクラの醤油漬け」になるわけなのだが、そこを塩のみで漬け込んだ「イクラの塩漬け」或いは、「イクラカラスミ」をちょこちょこ作る。
保存目的なので大変にしょっぱくできあがり、きつめの塩鮭くらいの塩分になるため、非常に評判は悪いwのだが、個人的には好物。*1


今回は苫小牧産の鮭が来るとは知らずに、その前日にスーパーで「なんと半額!」になってた筋子を買っちゃったところだったorz

この筋子を塩を強めに溶かしたぬるま湯の中で一粒ずつほぐして鞘も取る。
全部バラしたらキッチンペーパーの上で水分をよく切りまして。
これを三角コーナー用のナイロンネットにざらざらっと入れる。こうすると後々扱いやすくなる。魚卵塩漬けの基本。
同じ大きさのバット*2を2枚用意して、キッチンペーパーを敷いて、粗塩を振って、そこにネットごとイクラを乗せて平たく伸ばし、上からも粗塩振って、またキッチンペーパーで挟んで、もう一枚のバットを被せる。
重しとして缶ビール3〜4缶乗せて、冷蔵庫へ。


初日は1時間目、3時間目、6時間目くらいでペーパー交換。
1日経過したら、残っている塩は払い落として、6〜12時間ごとにペーパー交換。ペーパーが湿らなくなってきたら、バットから出して冷蔵庫内で適度に乾燥。*3


だいたい2日目くらいには「くにょ、くに、ぷじゅ」くらいの出来になり始め。
塩味の肝油ドロップ、という感じか。
身体にいい食い物とは決して言えないのだが、身体に悪いものほど酒には合うんだよなあ……。
うちの老父*4もとにかく魚卵が好きな人だったので、確実にその血を引いてるなあ……。


気をつけよう。ほどほどにしとこう。
ビールは控えてノンアルとお茶にしよう。普段は。

*1:塩分は調整できます

*2:粉砕用ではないほう

*3:もう少し気温が低くなってきたなら、外で風乾でもokです。

*4:存命です