スカンジナビア沈没!!!!!!!!

今、NHKの昼のニュースで。
つい先日、沼津から北欧に帰国すべく、改修のために上海に回航されたスカンジナビア号
彼女にすでに動力はなく、10日間の日程で曳航されていく予定だった。

が、本日未明2時頃、紀伊半島沖で浸水。
沈没した


北欧に帰るんじゃなかったのか。
老いた貴婦人に長旅は無理だったのか。
沈没の原因については、詳しくは判らない。
ただ、彼女は。
スカンジナビア号は、生まれ故郷の海に帰ることはできなかった。
残念だ、と言うべきなのか。
それとも、彼女は日本に残ることを望んだのか。
今となってはわからないけれど、建造から80年を過ぎた老貴婦人は結局日本の海でその生涯の幕を閉じた。


驚いて息を呑むことはある。
でも驚いて、声が出た。
「なんで? な、ななな、なんで?」
なんで沈没。
なんで。

人の死と同じくらい悲しい。
見知った人の訃報を聞いたようなショック。

スカンジナビア号(ステラポラリス)スナップInxex
http://kecha2.hp.infoseek.co.jp/image/f00/colm_f40.htm



PS.
スカンジナビア号は、深さ72mの海底に沈んだとのこと。
水深が50mを超えると、生身のダイバーが海底で作業することは不可能になる。タイタニック号や戦艦大和のサルベージが行われないのは、船体が大きいから、破砕沈壊しているから、というだけではなく、サルベージ作業ができない深さにあるから。(いずれも数千m以上の深さ)
もちろん、タイタニック号や大和に比べればスカンジナビア号が眠る海底は遙かに「浅い」。しかし、もはや人の手が容易には届かない浅さ。
もっと浅いところであったら、或いはダイバーにとってのダイビングスポットになっていたかもしれない。
しかし、そうした形で巡り会うこともできない深さ。

これからのスカンジナビア号の乗客は、海底を住処とする魚たちになる。
老貴婦人よ。眠れ。
静かに。







今日は喪に服すので、ジェットブラックの話は改めて。
いえ、黒い以外は今までのDS Liteと変わりませんし。