イッコ(ホンイソ)の食べ方
シッタカを調べていて「昔、似た貝をよく食ったよなあ」と思って実家に問い合わせたら、それは「シッタカではなくてホンイソ(クボガイ)だ」とのこと。子供の頃、実家では「イッコ*1」と呼んでいた。
昔はすごく安い食い物だった気がするんだけど、今はなんだか採れなくなって、高級食材になってるらしい(´・ω・`)
「食いたいなあ」
と思ってたら、実家から送ってくれたらしい。
1kgで1700円だって。たけー。*2
「明日の昼にはそっちに着くから、着いたら貝が生きてるうちにゆでなさい」
- ホンイソを洗う。殻についた土っぽいのを取る。
- 海の塩辛さの塩水を作る。
- 水に梅干しを入れる(当たらないように)。
- 綺麗に洗ったホンイソを(2)の水から鍋に入れる。
- 強火でぐらぐらさせる。
- 沸騰してきたらとろ火にして5分煮る。
- 5分経ったら、火を止めて自然に温度を下げる。水をかけたらだめ。
- 茹でて冷ましたら凍らしておけば保存可能。
平たい円錐形(高さのあるベーゴマ)みたいな形をしていて、底が平面。フタは茶色くてぺらぺらのセルロイドみたいな感じで、そこに爪楊枝を突っ込んでくるくる回してやると、つるつると身が出てくる。殻の奥の方に「白い身」と「緑の身」があって、白い身はオス*3。緑の身はメス*4。
昔、緑のところは「貝は海藻を食べているから、貝のウンコが殻の中に溜まってるんだ」と親に嘘を教えられて、ずいぶん長いことをそれを信じていた(笑)
ちっちゃいわりに味の密度が濃い貝で、それはもうつい猿のように食べ続けてしまうとゆう。
「とりあえず2kg*5くらい送ったから。明日の昼には着くから」
とのこと。(・∀・)ウマー。
元々、寿司屋に行ったら鱗のあるものより殻のあるもののほうをたくさん頼むムサボリビッチ・カイスキーな人なのだが、貝というのはタウリンをたっぷり含んでいて目に非常にいい。江古田ロクアーチェのブルーベリー・ベーグルもそうだけど、目にいいものを食べたい欲求に駆られるというのは、身体が欲してるってことなのか。
PS.
ところで、「ホンイソ」で検索するとホンイソについて触れているページやエントリーのほとんどが熱帯魚をやっている人のページだった。僕の好物だったイッコ=ホンイソは、今は熱帯魚の水槽に着くコケを食べる生物兵器……というか、アクアリストがコケ取り用に使うものになっていた様子。
うちの地元・沼津に限らず「磯物(干潟やそのへんの岩場で簡単に採れる貝類)だけど、数が減ってる」とは聞いていたけど、もしかして「食べ過ぎ乱獲」じゃなく「熱帯魚用途」で減って……んなこたないか。
ホンイソとシッタカは形がよく似ているけど、ホンイソはベーゴマ型、シッタカは平たい部分が少なく、フタの付いている面も若干盛り上がっていて、全体にもっと鋭角的。種類も別のものらしい。味で言うと「シッタカのほうが渋い。ホンイソのほうがおいしい」とのこと。シッタカはみそ汁に入れてたとかなんとか。
あー、それにしてもイッコ。楽しみだー。楽しみだー。食うのが。