流動食の与え方

本日夕、麟太郎退院の予定。これから迎えに行く。
日中、退院できそうかどうか訊きに行った折り、流動食の与え方を教わってきた。大切なことなので忘れないように覚え書き。

猫の流動食の与え方

鼻から径1.5mmくらいのカテーテルを胃袋まで入れ、エリザベスカラーと補助衣*1は付けた状態。カテーテルは鼻先、額2箇所にバンテージテープで止め、補助衣の背中側に縫い付けてある状態。

  • カテーテルを引き抜いてしまう恐れがあるので、エリザベスカラー外さないこと。
  • カテーテルのチューブを固定したテープは剥がれやすいので、アロンアルファなどで毛先から外れていかないように固定すること
  • カテーテルが抜けてしまった場合(緩んだ場合)、必ず病院に連れてきて再挿入すること


で、流動食、水、薬を与える場合はシリンジ*2を使う。
最初にシリンジに水を入れ、補助衣背中側のカテーテルの導入口に繋いでから、シリンダーを一度引っぱる。
このとき、カテーテルの先が正しく胃袋側にあれば、陰圧でシリンダーが押し戻されるので、それを必ず確認すること。
もしカテーテルの先が気管側に入ってしまっている場合*3、シリンジの中に空気が入る。その場合は、病院に連れて行ってシリンジ再挿入の措置を行って貰うこと。凄く重要
陰圧を確認したら、シリンジ内に水、流動食などを入れて胃袋に注入。
薬は粉薬を出して貰うので、ぬるま湯に溶かして同様にシリンジに入れて注入。

  1. 最初に陰圧を確認するために水
  2. 次に温めた流動食を1回30cc、3時間以上空けて一日に4回、合計120ccを入れる
  3. 流動食の後、粉薬2種をぬるま湯に溶かしたものを入れる
  4. 最後にカテーテル洗浄用に水10ccくらいで流動食、薬湯の残りを流し込む

流動食などを終えた後、最後に必ず水を与えること。これによってカテーテルチューブ内の流動食の残りなどを押し込み、チューブを清浄に保ちつつ、詰まりを防ぐ。
薬は一日に2回なので、夕方人間の食事前と、朝人間起床後の流動食と一緒に。

今は嘔吐はないけれども、若干下痢気味であるらしい。
たぶん、脱水症状を脱する為に流動食と一緒に注入している水分が、吸収されきらずに出てきているのではないか、とも思う*4
それでも本日の体重は3.15kgまで回復。
一昨日の入院時が2.9kg、昨日の時点で3.1kgということだったので、体重が幾分戻ってきて少し安心したけど、予断は許さない状態。





というわけで、連れ帰ってきた。
元気はないが、尻を撫でたら尻尾振ってお返事。

*1:タンクトップ状の布

*2:針のない注射器

*3:胃袋に入っていない場合

*4:想像