鮭アラの始末

こないだ買った宮城産鮭アラは210円と、アラとしてはちと値が張る。
生製品=冷凍(解凍)ものでない、ということのためらしい。まあ、同量の切り身が2〜3倍の値段だったので、質を考えればお得。
とはいえ、冷蔵庫の肥やしにしても鮮度が下がるばかりなので、とっとと始末する。


鮭アラは腹骨、尻尾付近、カマの詰め合わせだった。カマは塩振って焼いて食うと切り身よりうまいんだよねー、ということでそのままいただくことに。尻尾付近は昨日、大根おろしと合わせたスープにしたのでもう残ってない。
ということで、一番骨が多くて食べにくい腹骨周辺を、蒸してしまうことにする。
腹骨というのは要するに鮭のあばらであるわけで、牛肉で言えばリブ。豚肉で言えばスペアリブ。食べにくいけど骨の付近は非常にうまい。*1


これを、スプーンでこそげ落とす。実家では鮪のアラからこうやって魚肉をこそげ落としたものを「剥き身(すきみ)」と言ってた。捨てるトコから、最後の肉片をすきとるわけで、たいへん美味しいけどタダ同然。とか思ってたら、上京後初めて近所のスーパー入ったら、「タダ同然」のはずの剥き身が「ネギトロ用」とかいってパックされてて、300gで600円とかで、非常にびっくりした。その一方で、魚アラはその1/10くらいで売られていて、おまえらどんだけ人件費高いんだよ、とか思ったものだ。まあ、それはさておき。


腹骨から削り落とした鮭アラ肉を俎板の上で叩く。途中、塩胡椒と風味付けにナンプラーをちょっと垂らして、また叩く。
フードプロセッサー使えば楽なんだけど、洗うのが面倒だから包丁&俎板で。
腹骨4枚(2匹分*2)から取った鮭アラ肉をほどよく叩いたら二等分して、それぞれラップに包んで成型する。形はお好みで。


炊飯器の内釜に水を1cmくらい張って、蒸し器(というか、100円ショップで売ってる、足の付いたアルミ板みたいなヤツ)を乗せ、そこにラップに包んだ鮭アラ肉を乗せて、蓋締めて早炊きにする。
機種によるけど、水が沸騰してなくなって15分も掛からずに「炊きあがり→保温」になるので、保温になったら炊飯器から出してあら熱を取ってできあがり。
魚肉ソーセージと同じ使い方ができるので、サラダとかに合わせたり、クリームと合わせてパスタの具にしたり、おつまみにするといいと思う。
鮭アラ肉だけでなく、その他のこじゃれた食材wと一緒に合わせてから蒸すと、鮭のテリーヌとかになる。

*1:そういえば、「脂がのった豚だからトントロ」とか、手羽先や手羽元のことを「チキンスペアリブ」とか言うのは、なんかいろいろ納得いかない。スーパーは高級感を出すために妙な表示するのはやめてほしい。

*2:分量から金額を類推wすると50円分くらい。