筋子からすみ

昨年筋子からすみを作った。
塩蔵してない生筋子を掃除して、たっぷりの塩をまぶして加圧していく、というもの。一粒ずつほぐして食うわけなのだが、まあそのままだと塩の塊みたいなもんでしょっぱい。野菜と食うのが正しい(他の塩蔵系加工品もみんなそうだと思う)。


で、昨年末に筋子の西京漬けというのをいただいた。西京味噌に生筋子を丸ごと漬け込んだもので、これは非常に濃厚でおいしいのだが、如何せん足が早い(^^;)
敵はコレステロールの塊でもある。プリン体も満載だ。
食べて成敗したいが、短期間に食いまくるのはこちらも命がけになる――。
ということで、実はこれもぎりぎりまで楽しんだ後に塩漬けにしてました。


すでに西京漬けになっているので、味噌の甘みとアルコール分が非常に濃厚な味で染み渡っている。これを塩漬けするとどうなるのかというと、さらに水分が抽出されて濃度が上がるのだが、アルコールが含まれているのであんまりカチカチにはならない。
食べるときには粒単位にはばらさず、からすみのようにスライスして食べる。
茶漬けに、ご飯に、酒の肴に、とにかくほんのちょっとで猛烈な「魚卵食ってる」感が堪能できる。これ単体で食うと濃いィので、漬け物と合わせるとか野菜スティックと合わせるとか、和え物にするとか、そういう感じで「海の風味とコクたっぷりの固形調味料」として見ると、使うアテがさらに広がるのではないかという気がする。冷や奴に乗せるとか、大量の大根おろしで和えるとかしてもいい。同量のイクラ筋子醤油漬けより、ずっと少ない量でイクラ感、筋子感を堪能できる。
そういえば、数の子・たらこ・明太子なんかも塩蔵品だし、旬以外のイクラは塩蔵した状態で保存してたりするし、魚卵と塩ってほんとに相性がいいよなー、と驚く。


酒と魚卵、どちらも採りすぎると身体に悪い。
おいしいものはなんで身体に悪いかな。
まあでも、ほどほどに楽しみ続けられる程度の健康を保ちたいとこ。
野菜いっぱい食わねば。